事業承継の基礎

事業承継の第一歩:後継者不在でも慌てないための完全ガイド

2026年6月15日|記事一覧に戻る

はじめに

「後継者がいない」「子供は別の道に進んだ」「社員に任せられるか不安」──こうした悩みを抱える中小企業の経営者様は少なくありません。

実際、帝国データバンクの調査によれば、2025年時点で後継者不在率は約60%に達しており、多くの経営者様が同じ課題に直面しています。

この記事では、事業承継に関する基本的な知識と、具体的な準備ステップをご紹介します。今すぐ決断する必要はありません。 まずは「知ること」から始めましょう。

事業承継の4つの選択肢

事業を次の世代に引き継ぐ方法には、大きく分けて4つの選択肢があります。

1. 親族内承継

子供や親族に事業を引き継ぐ方法です。最も一般的な承継形態ですが、後継者の意思や適性が課題となります。

メリット:

  • 社内の混乱が少ない
  • 取引先や金融機関の理解を得やすい
  • 経営理念や企業文化が継承されやすい

デメリット:

  • 後継者の能力・意欲に依存する
  • 親族間での相続問題が発生する可能性がある
  • 後継者がいない場合は選択できない

2. 社内承継(従業員承継)

長年会社を支えてきた番頭格の社員や役員に事業を引き継ぐ方法です。

メリット:

  • 業務の継続性が高い
  • 社内の求心力を維持できる
  • 株式買取資金の調達支援制度(事業承継税制など)が利用できる

デメリット:

  • 買取資金の調達が困難な場合がある
  • 経営者としての経験・能力が不足しているケースがある
  • 個人保証の引き継ぎ問題

3. M&A(第三者承継)

社外の第三者(他社や投資ファンド、個人など)に事業を売却する方法です。近年、仲介会社の増加により選択肢が広がっています。

メリット:

  • 経営者様にまとまった売却益が入る
  • 後継者不在の問題を根本的に解決できる
  • シナジー効果による事業成長が期待できる

デメリット:

  • 仲介手数料が高額(数百万〜数千万円)
  • 社員の雇用が保証されない場合がある
  • 企業文化や理念が失われるリスク

4. 直接買収型の事業承継(リレーパートナーズの選択肢)

M&A仲介を介さず、直接買い手に事業を譲渡する方法です。従来のM&Aとは異なり、経営者様の想いに寄り添った条件設定が可能です。

メリット:

  • 仲介手数料が一切かからない
  • 分割払いによる安定収入の確保
  • 全従業員の雇用維持を確約
  • 経営者様の継続関与が可能

デメリット:

  • 事業規模や地域などの対象条件がある
  • 買い手との相性が重要

事業承継を成功させる5つのステップ

ステップ1:現状把握(1〜2ヶ月)

まずは自社の現状を客観的に把握することから始めます。

  • 財務諸表(直近3期分)の整理
  • 事業の強み・弱みの棚卸し
  • 後継者候補の有無の確認
  • 経営者様ご自身の意向整理(いつまでに、どんな形で引き継ぎたいか)

ステップ2:情報収集(1〜3ヶ月)

各選択肢について詳しく調べ、自分に合った方法を検討します。

  • 税理士・公認会計士への相談
  • M&A仲介会社への相談(複数社)
  • 事業承継に関するセミナー・相談会への参加
  • 実際に承継を経験した経営者様の話を聞く

ステップ3:計画策定(2〜3ヶ月)

選択肢を絞り込み、具体的な計画を立てます。

  • 企業価値評価(バリュエーション)の実施
  • 承継スケジュールの策定
  • 税務・法務面の確認
  • 社内キーパーソンとの相談(適切なタイミングで)

ステップ4:実行準備(3〜6ヶ月)

選んだ承継方法に基づいて、具体的な準備を進めます。

  • 契約条件の交渉
  • デューデリジェンス(資産・負債・契約関係の詳細調査)
  • 社員・取引先への説明準備
  • 個人保証の整理

ステップ5:承継実行と引継ぎ(3〜12ヶ月)

実際の引き継ぎを丁寧に進めます。ここを焦ると、後々のトラブルの原因になります。

  • 社員説明会の実施
  • 取引先・金融機関への挨拶
  • 経営ノウハウの引き継ぎ
  • 段階的な権限移譲

よくある不安とその対策

「社員の雇用は守られるのか」

最も多いご不安です。承継方法によって対応は大きく異なります。M&Aでは買い手次第ですが、当社のような直接買収型では、全従業員の雇用維持を契約で確約します。

「いくらで売却できるのか」

企業価値は、一般的にEBITDA(営業利益+減価償却費)の3〜5倍が目安です。ただし、業種や成長性、市場環境によって変動します。まずは専門家による評価を受けることをお勧めします。

「相談したことが社員や取引先に知られたらどうしよう」

秘密は厳守されます。信頼できる相談先を選ぶことが重要です。初回相談の段階では、会社名を明かさずに一般的な相談をすることも可能です。

まとめ:まずは「知る」ことから

事業承継は、経営者様にとって人生で一度の大きな決断です。焦る必要はありません。

まずは情報を集め、自分にとって最適な選択肢は何かを冷静に検討することが、成功への第一歩です。

リレーパートナーズでは、初回相談を無料で承っております。 売却を決める必要はありません。選択肢の一つとして、まずはお話を聞いてみませんか。

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