「廃業の方が楽かも」という考え
「M&AとかM&Aとか難しいことを考えるより、廃業してすっきりした方がいい」
「もう年齢だし、面倒なことをしたくない」
こう思うオーナーは少なくありません。承継のプロセスを調べ始めると「大変そう」という印象を受け、廃業の方がシンプルに感じることがあります。
しかし、廃業には見えにくいコストと「失うもの」があります。このページでは、廃業と売却を冷静に比較します。
廃業にかかる実際のコスト
廃業は「何もしない」のとは違います。会社を正式に閉じるには、法的・財務的な手続きが必要です。
直接コスト
- 清算費用:弁護士・司法書士への手続き費用(数十万〜100万円程度)
- 従業員への退職金:勤続年数に応じた退職金の支払い
- 未払い債務の処理:仕入先、金融機関への返済
- 資産処分費用:設備、在庫などの処分・廃棄コスト(ネガティブな場合は費用が発生)
間接コスト
- 最後の仕入れ・決算処理:廃業を決めてから実際に閉めるまでの運転コスト
- 取引先・顧客への移行支援:長年のお客様や仕入先への連絡・引き継ぎ
廃業で「失うもの」
コストの問題だけでなく、廃業では多くのものが失われます。
従業員の仕事
最も大きな影響は、従業員が仕事を失うことです。長年一緒に働いてきた社員が路頭に迷う——これが廃業を選べない理由として最も多く挙げられます。
取引先・顧客との関係
長年築いてきた取引先や顧客との関係は、廃業と同時に終わります。売却であれば、これらの関係を次の経営者に引き継ぐことができます。
会社の名前・ブランド・ノウハウ
数十年かけて積み上げてきた会社の歴史、ノウハウ、ブランド——これらはすべて消えます。
承継対価(売却益)
廃業では、まとまった売却益は得られません。残った資産を処分できるだけです。
売却のメリット(廃業との比較)
売却は廃業に比べて、以下の点で優れています。
- 従業員の雇用が守られる(承継先次第ですが、雇用継続をコミットする買い手を選べる)
- 取引先・顧客への影響が最小(会社は継続するため、関係は続く)
- 売却益が得られる(廃業費用を払うのと逆に、収入が得られる)
- 会社の文化・ノウハウが引き継がれる
「廃業の方が楽」は本当か?
廃業は心理的にはシンプルに見えますが、実際のプロセスは複雑です。
一方、適切な承継パートナーに売却する場合、多くの手続きをパートナー側がサポートします。
「廃業より売却の方が手間がかかる」というのは、必ずしも正確ではありません。特に、仲介手数料のかからない直接買取型であれば、プロセス全体をシンプルに設計できます。
廃業しかないと思っている理由を整理する
「売却は難しそう」「自分の会社は誰も買わない」と思っているオーナーも多いですが、実際に相談してみると、思っていた以上に選択肢があることに気づく方が多いです。
「廃業しかない」と結論を出す前に、一度だけでも専門家に相談してみることをお勧めします。
まとめ
廃業は「楽な選択肢」ではありません。コストがかかり、従業員と会社の未来が失われます。
売却という選択肢を排除せず、まず「どんな選択肢があるか」を知ることが第一歩です。
秘密厳守・完全無料。廃業と売却のどちらが適切か、一緒に考えましょう。
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