「分割払い」——聞いたことはあるが、よくわからない
事業承継の話し合いを進めると、「分割払い」という言葉が出てくることがあります。
「一括で全額もらえるものだと思っていた」 「分割だと損をするのでは?」 「払ってもらえなかったらどうするの?」
こうした疑問を持つオーナーは多くいます。このページでは、承継時の分割払いの仕組みとメリット・リスクをわかりやすく解説します。
分割払いとは何か
承継時の分割払い(アーンアウトや分割対価とも呼ばれます)とは、会社の売却代金を一度に支払うのではなく、複数回に分けて支払う方式です。
例えば:
- 契約時に1,000万円を支払い
- その後、毎月200万円を5年間にわたって支払う
というような形です。
分割払いを選ぶ理由
買い手側が分割払いを提案するのには、主に2つの理由があります。
理由1:資金調達の観点
中小企業の買収では、多額の現金を一括で用意することが難しい場合があります。分割払いにすることで、会社の収益から支払いを行うことができます。
理由2:リスクシェアの観点
「買ってみたら思っていた会社と違った」というリスクを、オーナーと分担する意味もあります。承継後も事業が続いていれば支払いが続く、という構造です。
オーナーにとってのメリット
分割払いはオーナーにとっても利点があります。
1. 安定した収入が続く
一括で大きな金額をもらっても、その後の生活設計や資産運用を自分でしなければなりません。分割払いなら、退職後も定期的な収入として受け取ることができます。
2. 税務上の有利な面がある場合も
一括で大きな金額を受け取ると、一年に多額の所得が発生します。分割払いにすることで、税負担が年度にわたって分散されるケースがあります(※税務については必ず税理士に確認ください)。
3. 承継後の事業継続への安心感
分割払いの場合、買い手は「会社を買った後も事業を続けて利益を出す」ことで支払いを続けます。つまり、買い手には「会社を壊さずに運営する」インセンティブがあります。
リスクと対処法
分割払いには当然リスクもあります。
リスク1:支払いが途中で止まる可能性
買い手の経営がうまくいかなくなった場合、支払いが止まる可能性があります。
対処法:
- 契約に「担保条項」を設ける(不動産や株式を担保にする)
- 信頼できる買い手を選ぶ(財務的に安定しているか確認)
- 弁護士・専門家を交えて契約書を作成する
リスク2:会社の価値が下がって対価が減る仕組みになっている場合
一部の分割払いは、承継後の業績に連動する「アーンアウト条項」を含む場合があります。業績が悪化すると、受け取り総額が減る可能性があります。
対処法:
- 固定金額の分割払いと、業績連動型を混在させない
- 最低保証額を設ける
リレーパートナーズの分割払いの仕組み
リレーパートナーズでは、固定金額の分割払いを採用しています。これは、承継後の業績に関わらず、契約で決めた金額を確実にお支払いする方式です。
- 契約時に初回支払いを実施
- その後、月次または年次で固定額を支払い
- 最低保証があるため、不確実性が少ない
「分割払いだと不安」という方も、この方式なら計画的な収入として見通しを立てやすくなります。
まとめ
分割払いは、一括払いとは異なるリスクとメリットを持っています。
大切なのは、「どんな条件の分割払いか」を正確に理解することです。固定額か業績連動か、担保はあるか、契約書は適切か——これらを専門家と一緒に確認した上で、自分に合った方法を選びましょう。
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