承継の仕組み

分割払いとは何か——承継時の対価支払いの仕組みを解説

2026年7月17日|記事一覧に戻る

「分割払い」——聞いたことはあるが、よくわからない

事業承継の話し合いを進めると、「分割払い」という言葉が出てくることがあります。

「一括で全額もらえるものだと思っていた」 「分割だと損をするのでは?」 「払ってもらえなかったらどうするの?」

こうした疑問を持つオーナーは多くいます。このページでは、承継時の分割払いの仕組みとメリット・リスクをわかりやすく解説します。


分割払いとは何か

承継時の分割払い(アーンアウトや分割対価とも呼ばれます)とは、会社の売却代金を一度に支払うのではなく、複数回に分けて支払う方式です。

例えば:

  • 契約時に1,000万円を支払い
  • その後、毎月200万円を5年間にわたって支払う

というような形です。


分割払いを選ぶ理由

買い手側が分割払いを提案するのには、主に2つの理由があります。

理由1:資金調達の観点

中小企業の買収では、多額の現金を一括で用意することが難しい場合があります。分割払いにすることで、会社の収益から支払いを行うことができます。

理由2:リスクシェアの観点

「買ってみたら思っていた会社と違った」というリスクを、オーナーと分担する意味もあります。承継後も事業が続いていれば支払いが続く、という構造です。


オーナーにとってのメリット

分割払いはオーナーにとっても利点があります。

1. 安定した収入が続く

一括で大きな金額をもらっても、その後の生活設計や資産運用を自分でしなければなりません。分割払いなら、退職後も定期的な収入として受け取ることができます。

2. 税務上の有利な面がある場合も

一括で大きな金額を受け取ると、一年に多額の所得が発生します。分割払いにすることで、税負担が年度にわたって分散されるケースがあります(※税務については必ず税理士に確認ください)。

3. 承継後の事業継続への安心感

分割払いの場合、買い手は「会社を買った後も事業を続けて利益を出す」ことで支払いを続けます。つまり、買い手には「会社を壊さずに運営する」インセンティブがあります。


リスクと対処法

分割払いには当然リスクもあります。

リスク1:支払いが途中で止まる可能性

買い手の経営がうまくいかなくなった場合、支払いが止まる可能性があります。

対処法:

  • 契約に「担保条項」を設ける(不動産や株式を担保にする)
  • 信頼できる買い手を選ぶ(財務的に安定しているか確認)
  • 弁護士・専門家を交えて契約書を作成する

リスク2:会社の価値が下がって対価が減る仕組みになっている場合

一部の分割払いは、承継後の業績に連動する「アーンアウト条項」を含む場合があります。業績が悪化すると、受け取り総額が減る可能性があります。

対処法:

  • 固定金額の分割払いと、業績連動型を混在させない
  • 最低保証額を設ける

リレーパートナーズの分割払いの仕組み

リレーパートナーズでは、固定金額の分割払いを採用しています。これは、承継後の業績に関わらず、契約で決めた金額を確実にお支払いする方式です。

  • 契約時に初回支払いを実施
  • その後、月次または年次で固定額を支払い
  • 最低保証があるため、不確実性が少ない

「分割払いだと不安」という方も、この方式なら計画的な収入として見通しを立てやすくなります。


まとめ

分割払いは、一括払いとは異なるリスクとメリットを持っています。

大切なのは、「どんな条件の分割払いか」を正確に理解することです。固定額か業績連動か、担保はあるか、契約書は適切か——これらを専門家と一緒に確認した上で、自分に合った方法を選びましょう。

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